岡崎市のレッドサラマンダーは見学できる?申し込み方法と魅力を紹介

イベント

子供が消防車両が好きです。

岡崎市のレッドサラマンダーは一般見学できますか?

レッドサラマンダーってカッコイイ名前だね。

見学できるか岡崎消防署に聞いてみたよ。

将来なりたい職業にいつも上位に入る消防士。

消防士の乗る消防車は子供たちにも大人気ですよね。

子供のおもちゃにもなっていますしイベントで消防車に乗れるときは長い列ができます。

特に異彩を放つのが岡崎市消防本部に配備された「レッドサラマンダー」です。

販売終了になっていますがトミカになったこともあります。

今回は日本に2台しかない特殊車両「レッドサラマンダー」の見学方法と魅力を紹介します。

この記事で分かること
・岡崎市のレッドサラマンダーは見学できる?
・岡崎市のレッドサラマンダーの見学申し込み方法
・岡崎市のレッドサラマンダーの魅力

 

岡崎市のレッドサラマンダーは見学できる?

乗り物

岡崎市に配備されたレッドサラマンダーは見学することができます

岡崎市のHPから見学申請することで出動していなければ配備している車両を見学できます。

つまり、レッドサラマンダーだけでなくポンプ車やはしご車、指令車も見れます。

残念ながら乗ったり指令室に入ることはできませんがたくさんの種類の車両があります。

いろんな消防車が並んでいるので消防車好きは熱狂します。

 

岡崎市のレッドサラマンダーの見学申し込み方法

用紙

見学の申し込みは原則21日前までに申請が必要です。

受付時間は平日8:30~17:15までです。

前述しましたが出動している可能性がありますのであらかじめ確認してから申請してください。

消防士さんが案内してくれることもあるので出動の裏話など貴重な話を聞くこともできます。

岡崎中消防署の前には小さな公園があるので緊急出動して車両がなくても遊んで帰れます。

滑り台やジャングルジム、ブランコなどちょっとした遊具と広場があります。

私も見学に行った後に子供と遊んだり近くのコンビニでご飯を買って食べました。

 

岡崎市のサラマンダーの魅力

車

サラマンダーの魅力は大きく3つあります。

・見た目の特別感

・踏破性

・出動実績

これを知ればあなたもサラマンダーの虜です。

 

見た目の特別感

最初の魅力は何と言っても他の消防車両にはない特別な見た目

レッドサラマンダーと名付けられた通り「赤いサンショウウオ」です。

サンショウウオは両生類で水中でも陸上でも生活できます。

サンショウウオの様に水陸どちらでも活動できる車両のためレッドサラマンダーと名付けられました。

私は消防車両の中には無いゴツイみために圧倒されて一目で魅力にとりつかれました。

他の車両には無い特殊な感じがとても特別感があります。

2011年の東日本大震災は瓦礫によって支援や救助が困難でした。

そのような緊急時に活躍できる特殊車両としてレッドサラマンダーは生まれました。

そしてほぼ日本の真ん中である愛知県岡崎市に配備されました。

岡崎市に配備された理由は2つです。

・日本の真ん中なのでどこにでも短時間で救助に行ける

*高速道路のICが近い、中部国際空港が近い

・岡崎市は沿岸部から遠いので津波の影響を受けにくい

およその大きさは全長8.9m、幅2.2m、高さ2.7mなので普通のポンプ車より2mほど長いです。

幅と高さはほぼ同じぐらいです。

重さは13,000Kgなので普通のポンプ車の約2倍の重さになります。

大きさはあまり変わらないのに重さは倍なのでかなり重厚に作られています。

消防車両開発の「モリタ」が作製し価格は1億千万円です。

はしご車とほぼ同等の金額です。

 

踏破性

レッドサラマンダーは無限軌道災害対応車とも言われています。

荒地や段差、瓦礫、砂地など一般車両では走行不可能な路面でも装備品なしで走れるからです。

どんな路面でも対応でき1.2m以上の水深では浮かんで進むことができるようになっています。

まさに顔を出して泳ぐサンショウウオですね。

しかし、浮力が小さいので2階まで水没するほどの水量では活躍できません

また、航行能力が遅いので川や海などの流れのあるところでは航行できません

このような弱点があるので水害では活躍の場が限られます。

構造も関節連結しているのでキャタピラが付いていますがその場で向きを変えられません。

そのため旋回半径が8mほど必要で大型バス並みの旋回になります。

それでもレッドサラマンダーが凄いのは水が少なければどんな地形でも走れます

後ろの車両に人や荷物が乗せられるので悪路で進みにくいところで活躍できます。

その場で旋回して方向を変えるためのキャタピラではなく悪路を進むためのキャタピラですね。

救助が目的なので人や物資を乗せれたり一般道を移動するため車幅の規制があります。

そのため、ある程度車両サイズが決まってしまい被災地で活躍できるギリギリの大きさと言えるでしょう。

キャタピラなので速度は時速50km程度です。

燃料は軽油で約500L入ります。

そして燃費は驚異の1km/Lです。

燃費が悪く、速度もあまり出ないので自走して現地に行くことは難しいです。

そのため、被災地に行くには専用のトレーラーや飛行機で運ばれます

レッドサラマンダーを運転するには大型特殊免許が必要になります。

岡崎中消防署の隊員はレッドサラマンダーを運転するために大型特殊の免許を取られたそうです。

無限軌道災害対応車と言われながら弱点があったり、燃費が1km/Lなんてギャップがあるところも魅力の一つです。

 

出動実績

レッドサラマンダーは2013年岡崎市に配備されました。

過去の出動は4回です。

配備されたからの出来事を時系列に並べました。

西暦 出来事
2013年 レッドサラマンダー岡崎市に配備
2017年 九州北部豪雨
2018年 平成30年豪雨
2021年 レッドヒッポ大阪市に配備
2023年 岡崎豪雨
2024年 能登半島地震

2013年に配備されてから2017年の4年間は出動なしです。

「意味がない」と思われるかもしれませんが出動する必要がない災害しか起きなかった。

比較的平穏な日々だったといえます。

しかし、近年では出動実績が伸びてきました。

それはあまりにも出番がなかったので大雨などの災害にも出動する様になったことと大規模な豪雨災害や震災の発生が増えているからです。

レッドサラマンダーは元々東日本大震災のような大きな災害時に出動するために配備されました。

しかし同規模の災害が起こらず4年経ってしまい「配備した意味がない」と疑問の声があがったのです。

そこで出動制限を大雨などの災害時にも出動できるように変更されました。

そして初陣は2017年の「九州北部豪雨」です。

豪雨により発生した瓦礫や土砂崩れの悪路を走破し、孤立被害者の救助に出動しました。

2回目は2018年の「平成30年豪雨」です。

岡山県の倉敷市で救助活動を行いました。

3回目は2023年の「岡崎豪雨」です。

配備されている岡崎市で大規模な豪雨が発生し浸水した車からの救助を行いました。

そして4回目は2024年の「能登半島地震」です。

輪島市に配備され救助活動を行いました。

2021年には全国2台目のレッドサラマンダーが大阪市住之江消防署に配備されました。

レッドサラマンダーより一回り小さく小ぶりな形状から「レッドヒッポ(赤いカバ)」と呼ばれています。

こちらは2024年の能登半島地震で初出動しています。

レッドヒッポの現在の配備先は大阪市消防局の高度専門教育訓練センターです。

岡崎市のレッドサラマンダーの様に一般見学ができないか?住之江消防署に確認しました。

住之江消防署からの回答は「職員が対応できないため個別の一般見学はできない」とういことでした。

そのためレッドヒッポを一般見学で見れるのは春の防災運動などのイベントに限られます。

イベントでしか見ることができない特殊車両なのでタイミングを合わせて見に行きたいですね。

大阪市消防局HPにイベント情報があるので確認してみてください。

春の防災イベントは3/1~3/7で開催予定です。

2/3現在では詳細は調整中となっています。

災害用の特殊車両なので出動が少ない方がいいし、救助のお世話にならないようにしたいですね。

自然災害なので防ぐことは難しいですが備えることはできます。

自分で出来る限りの備えはしましょう

 

まとめ

ノート

岡崎市のレッドサラマンダーの見学方法と魅力についてご紹介しました。

見学の申請は申請書を出すだけなので簡単に申請することができます。

消防士さんと話せることもあるので質問を考えていけば子供にも貴重な体験をさせてあげられます。

もちろん消防署なので交通アクセスは良く訪問しやすいところにあります。

魅力については見た目、性能が他の消防車両と全く違うレッドサラマンダーの特徴を分かっていただけましたか?

特別な車両なのに弱点やギャップがあるところがどことなく人間に近い感じがしますね。

そんなところもレッドサラマンダーの魅力じゃないでしょうか。

岡崎市に来ることがあればレッドサラマンダーを見学するものいいですね。

残念ながら大阪のレッドヒッポは一般見学はできませんが大阪の消防イベントに出動することもあります。

ピンポイントのタイミングでしか見れないので大阪観光も含めて見に行くとたくさん楽しめそうですね。